2014年8月16日土曜日

日本車vsフランス・ドイツ・イギリス・イタリア車のデザイン対決

  前回に引き続き、清水草一氏の手抜き(失礼!)と思われるベストカー記事に憤慨しての企画ですが、日本と主要国との「デザイン対決」を考えてみたいと思います。ちなみにくどいようですが、清水氏の結論は中国◯韓国△アメリカ◯スウェーデン△フランス×イギリス×ドイツ×イタリア×で日本は2勝4敗2分だそうです(しかも日本寄りのジャッジで!)。そして私が考える前回までの結果は中国◯韓国◯アメリカ×となっています。今回は残りの5カ国との対戦を考えていきたいと思います。

  まずはスウェーデンですが、大手ブランドはボルボしかないです。ということでボルボ全モデルを検証して日本代表と闘わせましょう。「V40vs アクセラ」「S60vsレクサスIS」「V60&V70vsアテンザワゴン」「XC60vsハリアー」「XC70vsレクサスRX」「S80vsレクサスLS」・・・ボルボもとても頑張ってはいると思いますが、さすがに圧倒的な質・量で日本の完勝じゃないでしょうか。ボルボの主力車種S60/V60が、恥も外聞もなく某・日本メーカーのフロントデザインをモロにパクってフェイスリフトをしてるくらいですから、デザインに関してはスウェーデンは日本に何も文句言えない弱い立場です。これは中国や韓国よりも完全にイージーな相手でした!

  次はフランス・・・これは相当にキツいですね。シトロエンとかいう国際競争力ゼロのくせにやたらと「乙」なデザインを繰り出してくるブランドがあります。そして同じPSAグループのプジョーが出した「新型308」もまた素晴らしいデザインです!余計なことは何一つしてないハッチバックらしいシンプルなデザインですけど、とても瑞々しくてナチュラルな美しさを持っています。シトロエンDSシリーズは「ファッションの国」の圧倒的な自信と破壊力を見せつけていますが、この308の素朴な佇まいは「カウンター的」なインパクトがありました。

  プジョーからのパクリ疑惑が数年前に巻き起こった、日本の某メーカーの開発主査は世界を驚かす自慢のデザインを「チーターをモチーフにしました!」なんてドヤ顔で説明してましたが、そもそもなんで日本にいない動物を?といった「勇み足」な感じがしてしまいます。あれこれと手を加えることももちろん素晴らしいですが、「新型308」のようなスピリッチュアルなデザイン手法と比べると稚拙・蛇足に感じてしまいます。エース格のブランドがこの体たらくなので日本の負けです。この某日本メーカーはルノーに有能なデザイナーを引き抜かれるなどフランスでもかなり注目を浴びているようですが・・・。

  いよいよ強豪国の登場!イギリスです。2013年WCOTYのデザイン賞で「アテンザ」が「ジャガーFタイプ」に負けたという既成事実があるのが痛いです。けどジャガーの大々的なフェイスリフトがマツダのパクリというのも逃れられない現実なので、ジャガーとマツダに関してはノーサイドです。じゃ・・・ということで「ランドローバーvs日本の新型SUV群」という非常に判定しにくいところで勝負を決するわけですが、まさかのハリアーがイヴォーグのパクリ!?というこれまた微妙な展開。まあハリアー抜きでも日本市場における国産SUVの過熱気味の販売状況を考えると、やはり質・量ともに十分で日本の負けはとりあえず無さそうです。欧州でもエクストレイルやジュークの日産勢が大人気になっているので、この勝負は日本の大金星でいいでしょう。スバルXV、ホンダヴェゼルなど最近の日本車SUVの充実ぶりは神懸かり的です。

  一応BMWミニにも言及しておきたいですが、やはりこのブランドはデザインに関しては「保守的」という特殊な事情があるので比較対象にしにくいですね。しかしミニに刺激されて日本の小型車も優れたデザインが次々に登場しています。とりあえずデザインだけならば日本の軽自動車もかなり先進的で「ホンダNワン」と「ダイハツミラココア」の両雄ならばイギリスの伝統デザイン「ミニ」にも匹敵する普遍性を持っているように思います。

  さて今度は「絶対に負けられない戦い」対ドイツ戦です。日本の輸入車シェアを大きく占めてるだけあってラインナップも豊富です。しかしクルマをトータルで見たときのデザインの完成度で代表を選ぶと、意外にあまりめぼしい候補がなく・・・かろうじて「アウディA5」「ポルシェ911タルガ」「VWシロッコ」の3台くらいでしょうか。一方で日本勢は同じ基準で選ぶと「アテンザ」「アクセラ」「レクサスIS」「レクサスCT」「スカイライン」「ヴェゼル」・・・次から次に出てきます。まあドイツ車はデザインよりもブランド力がモノをいうわけです。

  しかし現在、日本車デザインが全てのジャンルで著しく良くなった理由を考えると、2012年のマツダCX5の登場辺りに契機があるわけですが、この時にマツダが行った上級ラインナップのセダンと同じクオリティのデザインをSUVに持ち込むというアイディアは、元を辿ればアウディ先に行っていて道筋を付けていたものだったといえます。マツダがそれを真似てさらにホンダがそれ以上に上手くやって「ヴェゼル」という傑作デザインを完成させました。まさかあのアコードHVの顔が一番しっくりハマるのはSUVだったのか!と当のホンダが一番ビックリしたかもしれません。日本はドイツからも大金星が取れそうでしたが、ここはフェアプレー精神で引き分けにしたいと思います。

  さて大ボスのイタリア戦です。スーパーカー(フェラーリ、ランボルギーニ)とフィアット500という日本のプロダクトとあまりかち合わないので、これまた優劣をつけるのは難しい・・・と思っていたら、日本車がそこそこ自信を付けてきてレクサスやらインフィニティやらの鼻息が荒くなっている高級サルーンに、「ギブリ」というでっかい風穴を開けられてしまいました。せっかくドイツ勢を全面的に包囲するくらいに洗練されてきた日本の高級サルーンですが、完全に「デザイン」だけであっさりと中央突破されちゃいました。一方、日本のデザイン番長マツダはというと、イタリアにおいては「つむじ風」すら起こせていません・・・。やばいこれはさすがに格が違い過ぎる!というわけで日本完敗。

  ということで日本の対戦結果は、中国◯韓国◯アメリカ×スウェーデン◯フランス×イギリス◯ドイツ△イタリア×となり、4勝3敗1分ということになりました。予定調和?とか言われちゃうかもしれないですが、私としては最後までフェアにジャッジができたと感じてとても清々しい気分です。イタリアとフランスの底力とアメリカの再成長をまざまざと実感しました。日本メーカーにはさらなる精進を期待したいと思います!


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↓ユーノス500のようにジウジアーロが絶賛する日本車出てこい!

2014年8月13日水曜日

日本車はダサいと言っている人はクルマ音痴だ。

  クルマに限らずデザインの優劣を考えるのは難しいもので、主観なのか客観なのかを前置きすらせずに語り出したら、それはもはや何ら意味を持たない暴論になってしまう可能性もあります。最近読んだ中で「目に余る」のが、評論家・清水宗一氏がベストカーで展開した「国産vs輸入車・国別対抗戦」という記事。やっぱりこの人は救いようがないほどのアホですね・・・。あまりに雑すぎる仕事っぷりなので余計なお世話ですが全部書き直してみたいと思います。

  清水氏の結論を簡単にまとめると、日本車を中国◯・韓国△・アメリカ◯・スウェーデン△・フランス×・イギリス×・ドイツ×・イタリア×の8カ国と対戦させると以上のように2勝4敗2分になるようで、それもかなり日本贔屓での判定だそうです。「初心者」の分際で超有名ライターに楯突くなんて頭オカシイと思われそうですが、勝敗はともかく清水氏がそれぞれに付けている短評にはまったく納得できないです・・・これはプロパガンダじゃないのか?

  さて最初の相手「中国」ですが、統廃合がすすんでいるとはいえ軽く20を超えるブランドが乱立していて「代表選"車"」を選ぶのも難しいです。敢えて推したいのが提携相手の本家BMWを超えるデザイン性を発揮しつつある「ブリリアンス」のクルマでしょうか。BMWのシャシーを使いつつエンジンが何と「V6」です! これはBMWの正規輸入車との差別化を図るという意味合いがあると思われます。とりあえず今回はデザインのみが判断基準ですからその辺は無視して話を進めます。ベースはBMW車なんですが、クリス=バングルによってなんだか「幸薄い」デザインに成り果てた本家のデザインとは違って、中国人好みの肉感的な張り出しが強調されていて、BMWと日産(フーガ/スカイライン)の良いとこ取りといったバランス感があり「セダンデザイン」としてはかなり高いレベルにあります。

  セダンが相手なので日本代表もセダンから選ぶとするならば、超絶デザインで欧州・北米でブランドシェアを強烈に押し上げている「レクサスIS」と「マツダアテンザ」あたりが候補になりそうです。ISの日本的デザインは好みが分かれるという見方もありますが、世界シェアで客観的に判断しても中国代表「ブリリアンス」に負けるということはなさそうです。日産もBMWも世界シェアを伸ばしてはいますが、どちらもSUVとコンパクトカーでの成功が主体になっていて「セダン」が評価されているわけでは無いですし、この両者のデザインを継承した「ブリリアンス」に大きな革新性は今のところは生まれていません。中国人が好きな「セダン」において日本車のデザインが優勢(世界販売基準)なので、中国との対決は清水氏と同じく日本の勝ちですね。

  次の相手の「韓国」ですが、韓国車で近年特に目立つのは中国市場を強く意識した「大型セダン」です。やはり高齢化率25%の日本と比べて12%の韓国はまだまだ「ダウンサイジング」ではなく「現役バリバリ」のクルマでグイグイと攻めてきます。北米市場で短期間に大成功したレクサスを超えるべく、ドイツプレミアム調のV8サルーン「ヒュンダイ・エクウス」と「キア・クオリス」は北米での自社サイトで、このクラスの権威である「メルセデスSクラス」「キャデラックXTS」「レクサスLS」「BMW7シリーズ」「アウディA8」に真っ向から喧嘩を売っています。その「直接的」過ぎる表現の仕方は必ずしもブランディングにつながるとは思えないですが・・・。

  クラス最高峰の「8AT」で、キャビンサイズも最大で、エンジンパワーもNAモデルでは最強(V8で429ps)を堂々と謳っています。それでいてLS($72.000~)よりも1万ドル以上安い設定の$61,000~ですからかなりの「戦略モデル」であることが伺えます。北米雑誌でも、「まだサルーンとしての極致であるLSと比べれば苦しい点もあるけど十分過ぎるコスパ」ということで評判も上々です。さてこれに対峙するとしたらやはり日本代表は「レクサスLS」しかないです。フェイスリフトで高級車としてはかなりスタイリッシュな部類に入るようになった「LS」に対して、「エクウス」はSクラスの「モロパクリ」なので反則負け、そして「クオリス」は・・・まさかの7シリーズ似!つーか韓国メーカーはいい加減にもっとポリシーを持て!これは日本の不戦勝でいいのではないでしょうか?

  さて続きましては「アメリカ」です。代表はいろいろ考えられますが、まずは「C7コルベット」が挙げられます。対する日本代表は・・・もはやベテランの域に突入した「日産GT-R」くらいしか見当たらないです。これはさすがに問答無用で日本の負けですね。そもそも日本とアメリカは「貿易摩擦」を引き起こすほどに密着した関係にあり、アメ車と日本車はアメリカ市場で見事にニーズを分け合ってきたわけですから、比較すること自体がナンセンスな気もします。それでも最近では変化が起きていて、日本車の地盤といえる中型セダンで「テスラ・モデルS」や「クライスラー200」が登場してきて、これが見事なまでに良いデザインです。

  「モデルS」のデザインを見ればある程度は納得できると思いますがテスラのデザイナーはマツダ出身のフランツ・F・ホルツハウゼンです。確かにマツダ車に良く似ています。マツダ車よりもエクステリアにさらに力を入れられるプレミアムクラスということもあって、アストンマーティンみたいなグリルが高いステータスを生み出す好デザインだと思います。もう1台の「クライスラー200」のデザインも素晴らしく良いです。日本代表で対峙する「アテンザ」「レクサスIS」と比べても互角以上じゃないでしょうか。ということで日本の負けです。

  さて長くなってしまったので次回に続けたいと思います。


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