2015年1月2日金曜日

カーグラフィック のアワード2014で初マイカーを選ぼう!

  とうとうトヨタが燃料電池車を発売し、いよいよ多種多様になってきた自動車のラインナップから自分に合った一台を選ぶとなると難しいですよね。最初から「ハリアーに乗りたい!」「アルファードがいい!」あるいはイニシャルDに影響されて「RX7に乗りたい!」「新車なら86かな」みたいな絶対的な憧れがあればいいですけど、とりあえずその手の先入観が全く無いけども漠然とクルマが欲しいと思っている人は、とりあえず専門家による走りに関する指摘を求めて自動車雑誌を買ったりすると思います。

  それでも最近では走りで勝負するクルマが少なくなったこともあり、自動車雑誌もあれこれとパッケージや燃費ばかりを測定していて、「走り」に関してはあまり参考にならない事も結構多いです。実際のところホンダ・アコードHVやスバル・レガシィの走りはどうだったのか?この限りなく「グレーゾーン」に近い領域で直言してくれた勇気のある評論家は少なかったと感じます。納得出来る使い勝手と「走り」を両立させたクルマが欲しい!そんな人にオススメなのが、毎年の12月末日発売号で1年の総決算とし「ベストカー」ノミネート&大賞を発表している雑誌です。米誌「Car and driver」の「10ベストカー」や日本雑誌である「カーグラフィック」の「Car Graphic Award」などが毎年優れたノミネートで個人的にとても参考になります。

  米誌「Car and driver」が発表した今年の10ベストカーは、ポルシェ「ボクスター/ケイマン」・BMW「M235i」・VW「ゴルフ」・ホンダ「アコード」・マツダ「アテンザ」・マツダ「アクセラ」・シボレー「コルベット」・フォード「マスタング」・キャデラック「CTS」・テスラ「モデルS」です。ゴルフ・アコード・アクセラは日本とアメリカで搭載ユニットが違ったりしますが、一応どれも日本で手に入るモデルばかりですし、もっとも高額なコルベットでも918万円〜なので、どれもサラリーマンでも頑張れば所有可能なのでなかなか粒ぞろいのとても参考になるノミネートだと思います。

  そして日本を代表する自動車雑誌「カーグラフィック」も毎年納得の顔ぶれを並べてくれます。昨年の大賞は「アウディA3」だったのですが、このクルマが3ヶ月後に行われた「ワールド・カー・オブ・ザ・イヤー」も制しましたから、この雑誌は非常に先見の明があることに加えて、日本独特の「ガラパゴス感」や「力み」もなく極めてニュートラルな選出が行われていることを見事に裏付けました。ただ残念なことに昨年は12台がノミネートされましたが、今年は10台のノミネートとなってしまいました。しかしこの10台の中におそらく我々初心者が買うべきクルマがたくさん含まれているのだろう!と心が躍ります。

  1台ずつ見て行くと、まずは「BMW M3」おお〜、さすがはカーグラフィックですね・・・目の付け所が違います。BMW3シリーズが世界中の中型車を作るメーカーによってベンチマークされたのも遥か昔の1990年代の話で、21世紀になってから登場した新世代の「L7シャシー」(E90以降)が採用されてからは「走り」に関しての人気にはやや陰りが見えてきました。昔(E46以前)よりも車体が一回り大きくなり、完全に中国市場をターゲットにした仕様となっていて、グローバルの販売で落ち込みは見られませんが、ドイツ・日本・アメリカなどの主要市場ではかなり地味な存在になってしまいました。そんな素性のベース車(3シリーズ)から作ったM3を性懲りも無く売ろうとするBMWにも困ったものですが、それを(意図的?)ノミネートしてしまうとは・・・まったく意外でした。約1000万円という車両価格も初心者には簡単に手が出せるものではないですし・・・。

  次は・・・「ケータハム・セブン160」です。スズキからの軽自動車用エンジンの供給で話題になった超軽量のスポーツカーです。確かに個性的な設計をしていますが、降水量が多い日本で幌すら付いていない「剥き出し」のパッケージはちょっとばかり荷が重いです。価格こそ400万円ほどなのでなんとかなりそうですが、あらゆる部分でクルマの常識とはかけ離れているので初心者が購入するにはかなりハードルが高いです。このクルマはぜひとも売れてほしいという気持ちは分りますが、ケータハムって一体どこに行ったら買えるのでしょうか? マイナーなブランドという意味では、セブンイレブンで限定車を発売した「光岡自動車」みたいな存在ですし、他にも「トミーカイラ」のような日本のベンチャーにも光を当ててほしい気がします。

  さてそろそろまともなクルマが出て来てほしいですが・・・、「ランボルギーニ・ウラカン」!あれまあ3000万円の超高級スーパースポーツが出て来てしまいました。年収1億を軽く突破するスーパーな人材ならば、初心者でもあっさりと買うかもしれないですが、もはや「3000万円もするのだからいいクルマに決まってんだろ!」と突っ込みたくもなります。ウラカンを予約した人もいくら企画とはいえ200万円そこそこのクルマと比較されても全く喜べないですよね。さらに審査員の中での評価は全10台の中で軒並み低く、200万円以下のクルマの下に位置づけられるとは屈辱以外の何者でもないです。

  気を取り直して「ジャガー・Fタイプクーペ」です。これまた高級ブランドのスペシャルティモデルなのですが、本体価格はとりあえず800万円程度に抑えられているので、ウラカンとは違って多くの人に現実的な夢を与えてくれるクルマかもしれません。去年もFタイプがノミネートされていましたが、どうもこのクルマは選ぶ側からしてみるとかなりのツボのようです。もちろん大賞に選んでしまうほどではないけど、ノミネートはさせておきたいといったところでしょうか。とりあえず他のクルマでは代弁出来ない「引っ掛かり」があるクルマということは言えると思います。伝統の英国スポーツブランド・ジャガーが送り出す「スポーツカー専用設計車」が800万円台というのは確かに刺さります。

  先が長いので3台まとめていきます「BMW i3」「フォード・フィエスタ」「マツダ・デミオ」。ちょっとクルマ所有に夢見過ぎている初心者にとっては拍子抜けしてしまうBセグ(全長4m程度のクラス)です。そうです!街中に溢れていてこれでもかというくらいにたくさん見かけるアクアやフィットと同じサイズのクルマです。ただしBMW、フォード、マツダといずれ劣らぬ「走り」のブランドですから、3台ともに年老いた母親のクルマにしておくにはちょっと勿体ない気にさせてくれるのは確かです。フィエスタとデミオは共通プラットフォームを使う兄弟車だそうですが、このダブルノミネートも意図的ですかね。ただしワンサイドでは雑誌の立場上まずいようで、デミオ派とフィエスタ派と審査員によって評価が分かれています。もちろんこのクラスなりの美点もいろいろとあるのですが、ざっくりと言ってしまうと、よっぽどのWRC(ラリーの世界選手権)ファンでも無い限りは買ったあとで「もう少し大きいのにすれば良かった・・・」なんて後悔もあるかもしれません(なのでオススメしません)。

  さて気がつけば残り3台になってしまいました。2015年こそはクルマを買うぞ!と意気込む30歳代の気持ちなんてカーグラフィックは全く介してないのかな・・・。最後の3台は「メルセデスCクラス」「スバル・レヴォーグ」「ダイハツ・コペン」です。むむむ、どうやら2014年は案外な不作だったということみたいです。3台ともにネットのカーメディア媒体であれこれと特集されていますから見てもらえればと思います。そして時間があればディーラーに赴いて試乗してみてください。あくまで私のしょうもない感想としては、Cクラス→熟成不足、レヴォーグ→熟成不足、コペン→想像の範疇 といったところです。

  この10台の中から無理矢理でも1台を所有しなければならないとしたら・・・。やっぱりFタイプ・クーペがいいかもしれないです。あと何故このクルマをノミネートしない?というのが少々ありまして、やはり一番気になるのが日産スカイラインですかね。まあそんなところを突いても仕方ないですし、今回はSUVを徹底排除したことは評価できると思います。とりあえず来年もまた期待してます!

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