2017年4月26日水曜日

どこから上が「高級車」なのか!?

  世界はすっかり「AI」とか言っている時代に「高級車」・・・完全に時代遅れな気もしますが、家具、腕時計、紳士服でもそうですが「高級」というファクターがついている限りは、自動車産業の全体が一気にコモディティ化することを防げます。しばらくは「日本製」「イタリア製」「ドイツ製」が楽しめるのかなー。

  「どこから上が『高級車』なのか!?」例えばメルセデスEクラスはどうなの?・・・は?高級車に決まってんじゃん。中国工場がメインで作られているクルマですけども、「ドイツ製」と遜色ない出来栄えですし、そこらへんの「日本製」よりもずっといい感じの存在感があるし。メルセデスもユーザーが期待している姿をスマートにキャッチアップしていて憎たらしいくらいですわ。「自動車業界のアップル」という表現がハマってます。

  「日本製」「イタリア製」「ドイツ製」なら高級車なのか? そう簡単に定義できればいいのですけども、日本国内で販売される軽自動車やそれに準ずるAセグ車はこの3地域のものがたくさん供給されています。もちろんフランス、タイ、インド、ハンガリーからも輸入されてます。日本の某有名コンサルタントの最新刊でドイツの自動車産業についてザックリ語っていて、世界のモジュラーのデファクトを握ったボッシュとコンチネンタル、もう一方で徹底したモジュラーメーカーのVWが両翼となって、世界最先端の競争力を保っている・・・ほー。

  ドイツの自動車産業は「高級車」も「大衆車」も作れる。「ドイツだから高級車」という固定概念を否定する必要はないですけども、実際にはドイツの底力は「安価なクルマ」を作る力にあると分析しています。日本のカーメディアから語られる姿とはだいぶ違いますね・・・いや、もうアイツらはほうっておきましょう。確かにVWはトヨタやマツダが参入できない限界市場にも突入できています。自動車技術だけを比べれば、VWもマツダもトヨタも似たり寄ったり何ですけど、インド、パキスタン、バングラディシュの20億人近い市場に突入しているのはVWだけです。

  人口ベースではEUやASEANの4倍の規模を持つ南アジア市場ですが、日本メーカーではスズキ系列の「マルチ」が一応トップシェアを持っています。外部が勝手なこと言いますけど、日系メーカーで一番マインドが「アレ」な日産が「ダットサン」という廉価ブランドで攻略に乗り出しています。VWが行くなら俺らも行く!!そういう「指向性」という意味では、日産が一番熱くて、マツダがまるっきりダメ・・・。あくまで想像ですけども。いやいやマツダは「鈍い」から好きなんですけどね。

  結局のところOECD諸国に自動車を輸出するなんて、自動車産業をこれから伸ばそうという新興国でも比較的に参入障壁は低いのだと思います。日本市場でトヨタとガチンコで「価格&性能」競争を繰り広げれば、ほぼほぼ撃沈するでしょうけども、向こう見ずな経営者が、破天荒なコンセプトで高級車もしくはハイパーなスポーツカーでも作りあげて、ワンオフで納品すれば・・・多分100台くらいは売れると思います。けども日本で300万円くらいするプリウスをインドに持っていっても現状では商売にはならないです。

  ドイツの俊英メーカーVWは、トヨタのマーケティングを完全に出し抜いてインド進出を果たしています。中国でも圧倒的に優位に立っていますし、地政学的には絶望的に思える韓国市場でも日本メーカーを出し抜いちゃっています。それを日本のトップクラスのコンサルタントが激賞なのかステレオタイプなのかわからないけども評価しているんです!!つーことで、冒頭に掲げた「高級車」=日本、イタリア、ドイツ製という考えは・・・どうやら間違っていたようですね。

  


  

  

0 件のコメント:

コメントを投稿