2017年2月25日土曜日

スポーツカーの定義は!? トヨタ86の真贋

  「彼氏にはどんなクルマでデートに来てほしいですか?」
  「やっぱりスポーツカーかな〜」

  よーし俺もスポーツカーのオーナーになろう!!そう思ってはみたものの、世間一般で言われているスポーツカーってどんなクルマなのでしょうか!? 誰しも自分の考えと世間の認識の間にそれなりのギャップを抱えていると思われるのが「スポーツカーのテリトリー」ってやつです。例えば日本の漫画が発信源となってドイツ人まで熱狂しているという「ハチロク」ことAE86型トレノ/レビン。最近もどっかのネットメディアで「ハチロクから86に乗り換えて感じる進化の痕」みたいなスポーツカー論考がありましたけども、そもそも「ハチロク」はスポーツカーなのか!?

  その昔、カローラ、サニー、ファミリアといったブランドの稼ぎ頭であった大衆向け小型車はFR車で作られていたんですけども、1972年の初代シビックの登場により次々とFF車へと切り替わっていきました。その中でFF化への切り替えがもっとも遅かったのがトヨタのカローラ派生車で、1983年にカローラがFF化されますが、トレノ/レビンはFRのまま残され、たまたま80年代の中旬までFR機構のハッチバックが残ったために「特異な存在」になったのが「ハチロク」です。よってこのクルマは厳密には70年代小型車の生き残りでありスポーツカーと呼べるものではありません。

  その漫画では、スポーツカーでもなんでもないただの実用車であるAE86が、最速を追求して作られた日産スカイラインG-TR(R32)、三菱ランサーエボリューション(Ⅲ、Ⅳ)、ホンダS2000を相手に公道レースで勝ち続けるという「あり得ない」設定を愉しむストーリーなんですけども、ハチロクがスポーツカーとして十全な構造を持っていた!!なんて扱われてしまうと、そのシャシーに11000rpmのレース用エンジン積んでいればそりゃ速いよな・・・ってスペック的に変なリアリティが出てしまって、ストーリーのカタルシス部分が破綻しているんじゃないか?って気もするんですけど、そこがアニメ的なクルマファンのユルい認識が許容してしまっているようです。

  そもそもあの漫画に出て来る純然たるスポーツカーはマツダ(RX7、ロードスター)とホンダ(S2000、NSX)とトヨタのミッドシップ(MR2、MR-S)だけ。あとはAWD化された加速の「鬼」たちと、ホンダが誇ったtypeRシリーズくらいが実戦的なマシンとして登場し、それ以外のシルビア、セリカ、フェアレディZ、スープラなどは完全に雑魚扱い・・・。実際にHOT-VERSIONなどでフルチューンした各モデルでダウンヒルを競うと、S2000とRX7の独壇場になるようですし、サーキットやラリーコースで走ればもちろんAWD勢が断然に速い。

  「雑魚」に分類されているクルマも、それぞれにストイックでタイトなボデーにシェイプアップされており、ごくごく一般的な乗用車(Cクラスとか3erとか?)と比べれば、全く別の乗り味を持っていて、ハチロク(AE86)も本来ならここに分類されるクルマです。よくネット記事のコメント欄でオッサンが「昔のクルマは良かったな〜」なんてつぶやくのは、おそらくこの辺のクルマの「ファジー」なフィールが忘れられないのだと思います。

  誤解を恐れずに言うと、ピュアスポーツカーってのは限りなく二輪車に近い存在で、加速の時は後輪を、ブレーキングの時は前輪を、コーナーでは左右どちらかのアウトの二輪にほとんど全てを乗っけて走ります。トヨタのCVT車を運転している限りでは、まず味わうことのないエキサイティングな走りができるように、特別に車重・車高やホイールベースが設定してあるクルマです。しかしあまりにピーキーな領域でせわしないコントロールが要求されると、さすがに神経が疲れてしまいますね・・・。某国内メーカーも以前はピーキーなハンドリングを売りにしていましたが、数年前からだいぶ「まろやか」なものに変わりました・・・しかし現在は見事に販売不振です。

  そのメーカーに限らず、HVになった「スカイライン」やCVT&AWDでネットリした走りがピーキーとは逆方向で衝撃的だった「WRX・S4」も良心的な価格設定にもかかわらず思ったほど売れませんでした。その反面、トヨタが心血注いで企画した「86」は、多くのオールドユーザーが求めていた「ファジー」さが存分に感じられる設計で見事にスマッシュヒットしました。これはトヨタの営業力よりも企画力の勝利じゃないかと思います。「ピュア」ではなく「ファジー」に降るところが上手い!!

  より「ピュア」な走りを求めるユーザーは86に対して辛辣な意見もあると思います。旋回時にハンドリングが一瞬バカになる現象(これもファジー?)は薄気味悪いし、コーナー立ち上がりで2速で踏むときにムダにハンドルをこじらないと前に進まないし(セダンかよ!)。同乗のエリア86のサービスマンは試乗時に「ハイ!2速!全開!」みたいに指示出ししてくるし・・・。果たしてこれがツボなのか!?FFのアテンザの方がよっぽどスッと前向くけどなー。確かにケツがスライドを関知するフィールは悪くないけど。

  86に文句がある人向けのクルマとして、より「ピュア」な仕立てになっているのが、ホンダS660やNDロードスターなわけですが、ピュアはピュアで自主規制の壁が大きいですね・・・。S660に関してはエンジンの制約がやっぱり痛過ぎる。同じ660ccエンジンで80psオーバーのケータハムのように自主規制越えを果たしてほしかったですが、わざわざミッドシップにして横置きエンジンをそのまま使える構造にした以上は、ベーシックな軽自動車と同じ横置きエンジンを使ってコストを抑えるという作戦が折り込み済みなので、出力を変えられなかったんですね。

  「ピュア」こそがスポーツカーであり、「ファジー」はスポーツカーではない!!・・・正論だと思います。やはり何らかの指針となる仕切りがあった方が、メーカーにとってもユーザーにとっても幸せなことじゃないかと・・・。ロードスターは「ピュア」、ハチロクは「ファジー」だとした時に、「86」は一体どっちになるの?ダンパー変えたところで、バカになるハンドリングが改善されたとは思えないし、プリウスと同じエコタイヤがデフォルトなせいかブレーキの弱さもすぐ露見するレベル。旋回時のスライド感と、ドライビングポジションの「2点豪華主義」に、勢いでいけてしまう価格・・・これだけで商品力・競争力は抜群!!になってしまう慢性的なラインナップ不足が問題なのかな。  


  

  

2017年2月17日金曜日

輸入車好きにナメられないクルマ(日本車編)

  相変わらずマヌケなタイトルですねー。我ながらちょっと呆れます。けれどもこういう企画をどんどんやらなきゃダメだーって思ってます。最近ではどうも「価格」でクルマの良し悪しを判断しちゃう情けないオッサンが多過ぎる気がするんです(昔からだね)。それって大学を「偏差値」だけで判断するみたいなものじゃないですか!?

  誰でも大学を卒業して社会に出れば、偏差値を尺度に大学を選ぶことがナンセンスだってわかるものですけどね。それでも「価格」や「偏差値」こそがブランドだと信じて止まない人が多いです(偏見?)。とにかく輸入車乗っている輩って、カネの無いヤツ(頭悪いヤツ)は黙ってろ!!みたいなチンケな理屈を押し通してくるんです・・・。ネット上で相手が何者かも解らないのに・・・。しかもメルセデスAクラスとかポロGTIのユーザーが・・・唖然。

  大変失礼ですが、試乗してみて、その結論がAクラスって絶対に信じられないです!!・・・それでクルマ好き!!って言い張るならこれはほぼ変態のレベル。あれほど欠点がすぐにわかるクルマはなかなか珍しいのに。ホンダのヴェゼルの方がよっぽど良くできてるって!!まずコクピットに座った瞬間に「これは買わない」ってわかるレベルだし。動きだしの瞬間に手応えが無くて、これニュートラル?なんじゃねーの!?と一瞬嫌な予感がして、加速を始めると盛大にエンジン音がキャビンに入ってくる。ディーラーの人が試乗前に慌ててカーステレオ入れる努力の意味がよーくわかる(マツダのディーラーもディーゼル試乗時にやってたけど)。けどそんなカモフラージュなんてド素人にしか通用しないけど・・・。

  別に意図もなくAクラスを批判しているわけではないですよー。まあこういったクルマを選ぶ連中に限って、なぜか徹底して日本車を軽蔑したりするんです。1000万円以上するドイツ車に乗っている常識人なら、500万円のクラウンやフーガの遮音に脅威を感じますから、日本車のスゴさが良くわかっているんですよ。けど「今はフランス車乗ってます」とか「イギリス車乗ってます」とか言ってスカしている輩は、ほぼ日本車の良さなんてわかってないって!!ベントレーやジャガーに乗ってる人は「イギリス車に乗ってます!!」なんて言わないし。MINIやプジョー208なんて「クルマの良し悪し」とは全く別の次元の存在ですけどね・・・日本で売るレベルに達してない。

  「日本車を軽蔑することが生き甲斐」なんじゃないか!?そんな人は結構いますねー。プロのライターさんに先導されてステレオタイプで滑稽なコメントを垂れ流してくれます。「輸入車の方が安全」だと言い張る人とか、「輸入車の方が走る・止まる・曲るのレベルが高い」とか本気で信じ込んでいる人がいますけど、おそらくハマーかポルシェにでも乗っているんでしょうね・・・。

  BMWとか選んでいる輩がそんなコトを吐いていたらマジで失笑です。2000年代以降のBMWを相手にするのに日本メーカーの高級車なんて持ち出す必要すらないです。(BMWの)普通車が相手なら日産・シルフィで十分。SUVならスズキ・エスクード2.4で圧倒できます。とりあえずBMWのストラット脚の1〜4erの味付けは、ほぼほぼシルフィに連なる日産のCDセグ車の1990年以降の味付けをことごとくパクってます。

  北米ではBMW320を飲み込む勢いになっているのが、新たなスポーティモデルのアイコンとなったセントラSR(シルフィに188psのターボ搭載)です。北米でじわじわと人気が出て来たCDセグのスポーツセダン市場では、このクラスにおける北米市場の雄ホンダのシビックと堂々と張り合っています。大衆ブランドの日産とプレミアムブランドのBMWですから、もちろん1万ドル程度の価格差はありますが、日産とホンダが一気に踏み出した「ターボ」戦略は日本をスキップして北米で炸裂しています。

  一方で、三菱の直噴ターボのライセンスからターボモデルを使い初めてからBMWのエンジンは、どうも最近ではもっぱら「生産効率」の方面でばかり目立っています。基幹部分が他社ライセンスですから、独自に勝手な設計変更をするのもかなりやりにくいのでしょうか・・・なんだかもう(生産効率以外の)開発自体を「放置」されているような感じすらします。

  欧州・韓国・中国・台湾のメーカーが使うのが三菱やIHIの和製ターボなのに対して、フォード、マツダ、スバル、ホンダなど独自に開発しているメーカーは、日本製ではなく新たにアメリカの巨大重工メーカーとして知られるハネウェル傘下のギャレット製ターボチャージャーを採用するようになっています。新開発の強みを生かして、旧世代の三菱直噴ターボを越える高効率なユニットを次々と作っています。ターボチャージャーの日本シェアも80%から50%くらいまで下がったとか・・・。日産の1.4Lターボが188ps。ホンダの1.5Lターボが178ps(typeRは2Lで300ps)。

  ちょっと前まで「日本も早くターボ化しないと!!欧州に完全に遅れをとっているよ!!」なんて真顔で言ってくる輩がプロ・素人問わずにいました。私の弱小ブログにも、そんなコメントが幾つも来ましたね。・・・遅れているってよりも、むしろ状況は逆で、最新のBMW・Mに使われる豪華なユニットが1990年代の日産のRB26DETTにすら追いつけていない!!っていうとんでもない状況なんですけどね。360psで登場したA45AMGが市販車では世界最強の2Lターボだと思っている人いるみたいですけど、三菱が2007年に発売したエボXの英国版は当初から400psだったんですけどね・・・。

  さてBMWのSUV。なんとなくキャビンが広くて上質なファミリーカーの代わりとして使われているようですけど、BMWがSUVに手を出して20年近くが経過して、振り返ってみるとセールスはともかく、これまでのところは歴史に名を残す名車が生まれることもなく、ただただ「惨敗」の黒歴史となっています。比較的最近になってFF横置きエンジンとなったX1は、MINIのシャシーをベースにアイシンAWを配備することで、かなり理性的なクルマになったようですが、スズキのエスクード2.4と比べたら「単なる偽SUV」でしかないです。

  ワンクラス上のX3ならばさらにメカ的に優れているのか? このクルマに至ってはドイツに縁もゆかりもない「外様」です。BMWが1〜4erで使う廉価シャシーの販売台数を嵩上げするためにボデータイプを増やしたいけども、すでにBMWには開発・生産をする余裕もない!!ということで、日系メーカーに完全に支配されてすでに仮死状態となっている幾多の東欧二輪メーカーの遊休ラインに目を付けて、そこから選んだマグナシュタイナーに全部丸投げしたクルマです。

  BMWのモノコックシャシーがベースですからオフロードの走破性は全く期待できず。オンロードでもベースモデルでは、巨体に比して非力なエンジンにガッカリ・・・しかもBMWの2Lターボは案外低速トルクが出ないことに気づかされます。ベースがFRなのでトラクションがそもそも苦しいですし、車高が高いので上屋の揺れをトルクベクタリングも付いていないアシでは捌ききれるはずもなく、大袈裟ではなくトヨタのミニバンみたいな乗り味がします(廉価なマツダにだってトルクベクタリングくらい付いてるけどね)。

  BMWにはさらに上にX5というSUVがあります。これはかつてランドローバーを傘下に収めていた時代に、本格SUVシャシーで開発された、BMWとしては極めて異色の立ち位置のクルマです。BMWにとっては、上級セダンやMモデルで使うV8エンジンの生産台数を水増しするのにちょうど良いモデルだったようです。ランドローバーにBMWのバッジが付いた!!という1台で2つの旨味が詰まった商品力が北米ですぐに爆発し、異例のセールスを達成しました。

  ただしあまりに派手に売れてしまったために、ポルシェの新規参入を招き、ご存知のカイエンによって圧倒的な性能差を見せつけられてしまいました。カイエン登場時にはすでにBMW傘下から離脱していたランドローバーは、BMWと共同で開発した「クソ」なシャシーをすぐに廃棄し、新参のカイエンに対抗するために新設計でレンジローバー・スポーツを作り、オフロードはもちろん、カイエンの得意なオンロードでも対抗するモデルへと仕上げました。

  3台のBMWのSUVの中では一番まともだと思うのが新型のX1ですが、複数のカーメディアで「とてもじゃないが400万円の価値はない」と切り捨てられています。まあ確かにホンダ・ヴェゼルが400万円で売っているみたいなものですけどね・・・。X3もX5も置かれた立場を考えると、とてもじゃないですが、価格だけで価値を判断するのは大間違いだと気付かせてくれる見事なまでの「反面教師」です。いつから日本市場はこんなマヌケなクルマに侵略を許すようになったんだろうか!?(X1以外は売れてないけどねー)





  

2017年2月4日土曜日

Liar!Liar!・・・日本メーカーも!??

  「疑り深いヤツになっちゃたのは、週刊誌のせいじゃない、オマエのせいでしょ、でも真実を知ることがすべてじゃない」

  かつてNHKのプロジェクトXが盛り上げたように、今も昔も「技術立国」であることに変わりはない日本の製造業。「ものづくり」へ情熱を燃やすことはあらゆるメーカーで尊ばれ、高い価値が置かれ、自動車産業では開発費も海外ブランドとは桁違いの金額を計上しています。もちろんメーカーだけでなく、日本ブランドのみならず世界の自動車産業を影で支える日本のサプライヤーも一丸となって巨額の開発投資で素晴らしい製品(クルマ)を作り込んでいます!!

  日本のメーカーとサプライヤーには「クルマの未来」をとことんに見据えた「正義」と呼べるものが備わっている!!そうずっと思ってきたんですけど、最近になって「何か違うんじゃねーか?」と思うことがちょこちょこ出てきました・・・。勿体ぶらずに言いますと、2016年の12月に慌ただしく発売を開始したトヨタC-HRとスズキスイフトについてです。この2台の共通点はそれぞれ1.2Lと1.0Lのガソリンターボを使ったグレードが用意されていることです。この両社のエンジンは果たして大丈夫なんでしょうか!?

  一昨年と去年と相次いで国内外の自動車メーカーの「不正」が報道されました。2015年にVWは北米でディーゼルエンジンの「ディフィート・ストラテジー」を市販車に搭載して販売したことがバレました。排ガス成分のテストは屋内でハンドル操作無しに行われますが、その方法を逆手に取りハンドル操作が無い場合だけエンジンのプログラムによって排ガスを抑える装置が「意図的」に組み込まれていたとのことです。

  この「不思議な」装置をわざわざ開発したのは、大手サプライヤーのボッシュだそうですけど、一体何考えてんだろー・・・。ボッシュは市販車には使えないことをVWに警告した!!とか弁明しているそうですが(最初から作るな!!)、北米および欧州で販売された「相当数」の市販車に実際にこの装置が供給されているわけですから、ボッシュもおそらく「クロ」だったんじゃないかと思います。

  最近では同じような装置がフィアット車(欧州のトラック)からも発見されたそうです。ただしフィアットの説明によれば、確かに指摘されたディフィートストラテジーは搭載されているが、これは合法の範囲内で運用しているとのことです。合法のディフィートストラテジー??なんじゃそりゃ!?そんなどっかの元都知事さんみたいな弁明が、れっきとした人気商売である自動車商売で通用するとでも思ってんのか・・・。とりあえずそんなウッソくっせーメーカーはこれからは「全部パス」でいいじゃないっすか!? 

  2016年には三菱自動車が「確信犯」と断定できるくらいに真っ黒な「モード燃費詐欺」を行っていたことが明らかになりました。その後スズキにも疑惑が広がり炎上しました。この騒動の影響で、燃費測定がより厳密になる法改正が予定されているようです(トヨタのロビー活動で撤回!?)。そもそも4代目プリウスの40km/Lもアクアの35km/Lもあくまでモード燃費であって、ほぼ再現性は無いらしいです。

  どうやら各メーカーが手を染める燃費広告戦略は、実際のところはかなり「グレー」なんですけども、モード燃費の意味がわかってないのに文句を言うアホなユーザーが悪い!!という「建前」になってます。自称クルマ好きにもモード燃費の意味がよくわかってない方がいるようで、以前に「オーリスはゴルフに燃費で負けているから論外」とかいうコメントを頂きましてとても返事に困りました。

  オーリスは「CVTでレギュラー対応」とゴルフは「DCTでハイオク指定」。そこそこの混雑が起こる地域に住んでいればほぼ確実にオーリスが有利ですけど、市町村に信号機が3カ所しかない!!なんていう田舎ならゴルフの方が有利になるかもしれないですけど・・・。

  CVTもDCTもZFのATもメーカーが必死に燃費仕様に仕上げてますから、乗り味は極めて「フツー」ですね。今ではトヨタユーザーもBMWユーザーも乗り味の良し悪しではなく、燃費の自己新記録を出す事で盛り上がっちゃってますね。世界でもっとも乗り味に拘っているといってもいい2メーカーなのに、トヨタの良さもBMWの良さも「乗り味」で語れないユーザーが多くなっている気がします(スバルなんかよりずっと良いぞ!!)。そんな燃費競争もなんだかやや過当気味で、適当な数値を放りこんでくるホラ吹きが結構多そうな感じですね、先代プリウスで30km/L出した!!とか、BMW320dで20km/L出した!!とか・・・。

  プリウスって混雑した一般道でも平気で15km/Lくらい出せるからスゴい訳です。そしてBMW320dもある程度の速度域の道路をスムーズに巡航すれば15km/L越えるからスゴい(そしてどちらもスバルより乗り味が良い!!)。まあそういうクルマだと思うんですけども、なんだかモード燃費の「ギリギリ」あるいは「越え」を真剣に追求する変わった乗り方をするオッサン(有名ライターでアラフィフの渡辺敏史さんが自慢してたっけ)が結構多いみたいですね。できればそういう自己満足で生産性が無いことは、他のクルマの邪魔にならないところでやったらいいと思いますよ・・・。

  「BMW320dを試してみたらせいぜい12km/L程度でしたー」ってブログ記事で書いたら、「燃費とかウソくさい!!」というディスのコメントが来たりして、BMWに憧れる人々の妄想ってちょっと怖いなーって思いましたね。そもそも「駆け抜ける歓び」とか言っているメーカーの重量が1600kgくらいあるクルマですから、現実問題として10km/L越えれば立派だと思うんですけどね。逆に20km/Lみたいな数値が出て来ることは明らかに異常で、それはもはや意のままに操ることを放棄して、ECU(エンジンを制御するプログラム)を「解読」してエンジンを最も効率的に回すなんて不毛なコトに熱中しちゃってるんじゃないの!?(渡辺敏史さんですね)

  「偽装」をするメーカーはもちろん論外ですけども、ターボの輸入車とか喜んで乗っているちょっと痛い連中が、「偽装だ!!」ってメーカーを批判するのはちょっと筋違いじゃないか?と思うんです。VWだけでなくBMWもメルセデスもやってることはほぼ一緒です。排ガスをキレイにするっていう意識は基本的にとても低いです。自動車ライターが絶賛する「直噴ターボ」という安易な選択は、私は日本の道路においては根本的に間違っていると思うのですけど、その前提においてはスバルだってVWと同罪だし、ターボ化こそ先延ばしにしているものの全エンジンを直噴化したマツダだって同じようなものです・・・。

  逆に評論家にケチョンケチョンに言われているトヨタのヴィッツみたいなポート噴射の自然吸気がなんだかんだ言って正義なんですけども、その事実を大抵の自称クルマ好きの皆様は受け入れてすらいないのが現実です。日本の公的な研究機関の発表によると、トヨタのヴィッツ、パッソ、カローラなどに使われる1.3L自然吸気(ポート噴射)は、VWの1.2Lターボと比べてNOx排出量が50分の1まで抑えられいます。ゴルフやポロのユーザーがトヨタ車をボロクソに貶し、トヨタユーザーはクルマが解ってない素人!!みたいなことを言っているのに遭遇すると、「バカはどっちだよ〜・・・」と思わず突っ込みたくなりますね。

  そんな「ポート噴射&自然吸気」にプライドを持ってきたはずのトヨタ、ホンダ、日産、スズキですが、ホンダは数年前から中型車(オデッセイ、ジェイド、ステップワゴンなど)を中心に直噴ターボを使ったグローバル車を日本でも生産&販売し始めました。さらにここにきてトヨタとスズキが直噴ターボを2017年規制が始まるギリギリになって投入してきました。なんだかなー・・・。